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電子処方箋 Tips

HPKIセカンド電子証明書認証プラットフォームへの
ログインをChrome拡張で自動化する
(安全な自作方法)

電子処方箋を使うたび、HPKIセカンドのログイン画面に医籍登録番号を打ち込んでいませんか。
ファイル2つだけで作れる、自分専用のChrome拡張による自動入力の仕組みを紹介します。

2026年7月 Clinic Tech Lab 編集部 読了目安:5分

はじめに

電子処方箋を利用する際には、電子カルテの「HPKIログイン」から「HPKIセカンド電子証明書認証プラットフォーム」を開き、ログインする必要があります。セキュリティ上の理由からログイン状態を長期間保持することはできず、診療を行う日には毎回ログインし直すような運用になっている方も多いのではないでしょうか。

ログイン操作自体は難しいものではありませんが、その都度ユーザー名として医籍登録番号(6桁)を入力する必要があります。Google Chromeには標準のオートフィル機能もありますが、HPKIセカンドのようなログインフォームでは効かないことがあります。

そこで役立つのが、自分専用のChrome拡張機能(Extension)を使ったログイン補助です。ここでは、HPKIセカンド電子証明書認証プラットフォームへのログインに特化した、自作Chrome拡張による自動入力の仕組みを紹介します。

対象読者 電子処方箋のたびにHPKIセカンドへログインし、毎回医籍登録番号を手入力するのが地味に面倒だと感じている先生・スタッフの方。開発環境不要、メモ帳とChromeがあれば今日から使えます。

1自分専用のChrome拡張をつくる

Chrome拡張は、わずか2つのファイルだけで作ることができます。特別な開発環境も不要で、メモ帳でもOKです。

手順

  1. 任意の場所にフォルダを作成する(例:auto-login/)
  2. その中に manifest.json と content.js の2ファイルを作る
manifest.json — 拡張の基本設定ファイル
{
  "manifest_version": 3,
  "name": "My Auto Filler",
  "version": "1.0",
  "description": "特定のURLで自動的にユーザー名を入力する拡張機能",
  "content_scripts": [
    {
      "matches": ["https://mahpki-auth.2nds.medis.or.jp/*"],
      "js": ["content.js"],
      "run_at": "document_idle"
    }
  ]
}
content.js — ブラウザ上で実際に動作するスクリプト
const USERNAME = "your_id"; // ★必ず書き換える★ 例: "123456"(医籍登録番号6桁。ダブルクォートは残す)
const selectors = [
  'input[name="username"]',
  'input[id="username"]',
  'input[type="text"]'
];

function fill() {
  for (const sel of selectors) {
    const el = document.querySelector(sel);
    if (el) {
      el.value = USERNAME;
      el.dispatchEvent(new Event("input", { bubbles: true }));
      el.dispatchEvent(new Event("change", { bubbles: true }));
      break;
    }
  }
}

fill();
setTimeout(fill, 1000);
⚠️ この手順で唯一、必ず書き換える必要がある箇所です content.js 内の "your_id" を、ご自身の医籍登録番号(6桁)に書き換えてください。ここを変更しないと、フォームには文字通り your_id という文字列が入力されてしまい、ログインできません。

2Chromeに読み込む

  1. Chromeを開き、「⋮」→「その他のツール」→「拡張機能」を開く
  2. 右上の「デベロッパーモード」をオンにする
  3. 「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」→ 先ほどのフォルダを選択する
  4. 有効化すれば準備完了

対象URL(https://mahpki-auth.2nds.medis.or.jp/***)にアクセスすると、自動的にユーザー名が入力されます。
ちなみに *** の部分は、https://mahpki-auth.2nds.medis.or.jp/ 以降のアドレスは任意という意味です。

4この方法のメリット

項目 内容
導入コスト 無料・ファイル2つだけで完結
環境 電子カルテ+Chromeがあれば動作
セキュリティ ローカル実行で外部送信なし。扱うのはユーザー名のみ
柔軟性 HPKIセカンド以外の認証画面にも同じ考え方を応用可能

まとめ

Chrome拡張は「自分で動かす小さな自動化ツール」として非常に優秀です。電子処方箋のたびに繰り返すHPKIセカンドへのログイン補助など、日常の業務にそのまま活用できます。

ただし、扱う情報がセンシティブな場合は「公開」せず、自分専用のツールとして利用することが基本です。

— Clinic Tech Lab 編集部

※ 本記事は自分専用・院内専用のローカル利用を前提とした自作Tipsの紹介です。