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Claude Codeを文章の編集・管理に使う実例として、ブログ記事からKindle本を作った方法、音声入力から公開までの記事制作の流れ、マニュアルを読み込ませる使い方を紹介します。
Claude Codeというと、プログラミングをするエンジニア向けのツールだと思われている先生も多いのではないでしょうか。確かに、Claude Codeはプログラムのコードを書くことを主な目的として開発されたツールですが、実は普通の文章を書いたり、整理したり、編集したりすることもとても得意です。
以前、当サイトでは、生成AIを活用して専門医試験の勉強をする方法についてご紹介しました。そこでは、試験対策用のノートをまとめたり、まとめた内容から新しく問題を作成したりするためにClaude Codeを活用しています。プログラミングとは直接関係のない使い方だったため、意外に感じられた先生もいらっしゃったかもしれません。
実際、私自身もClaude Codeをプログラミング以外の用途で日常的に利用しています。その一つが、こちらのブログ記事の編集や管理です。今回は、そうしたClaude Codeの文章編集・管理への活用方法について、私自身の経験を交えながらご紹介したいと思います。直接クリニックの診療業務に関係する内容ではありませんが、例えば生活習慣病の患者さんに向けた食事指導や運動指導の文章を作成するなど、クリニックの業務にも応用できる部分があるのではないかと思います。
Claude Codeとはどのようなツールなのか
まず、Claude Codeについて簡単におさらいしておきたいと思います。現在の生成AIの使い方には、大きく分けてチャット形式で質問に回答してもらう方法と、AIエージェントに複数の作業をまとめて進めてもらう方法があります。厳密に二つに分かれるわけではありませんが、Claude Codeは後者のエージェント型AIとしての性格が強いツールです。この違いについては、以前の記事でもご紹介していますので、そちらも参考にしていただければと思います。
例えば、一般的なチャット型AIでは、今日の献立を相談したり、ある薬剤の類似薬を挙げてもらったり、ちょっとした疑問について回答してもらったりする使い方が多いと思います。一方、Claude Codeでは、一つのプロジェクトを指定し、その中に保存されている大量のファイルを読み込ませたうえで、複数のファイルを横断して作業を進めてもらうことができます。これはプログラミングにおいてとても便利な仕組みです。一般的なプログラムは、一つのファイルだけで構成されているわけではなく、複数、場合によっては膨大な数のファイルが組み合わさって動いています。Claude Codeは、それらのファイルの関係性を読み取り、必要な箇所を判断して修正することができます。私自身も、プログラミングでは日常的にこの機能を利用しています。
しかし、同じ仕組みは普通の文章にも応用できます。例えば、過去に自分が書いた大量の文章を一つのフォルダに保存しておけば、Claude Codeにそれらを参照させながら、新しい文章を編集してもらうことができます。以前の文章と今回書いた文章を関連付けたり、これまでの文体に合わせて表現を整えたりすることも可能です。考えてみると、生成AIにとって、プログラムのコードも普通の文章も、どちらもテキストとして読み取り、処理できる対象です。もちろん、それぞれに求められる処理や正確性は異なりますが、文章を理解し、整理し、必要に応じて書き換えるという点では共通する部分があります。人間にとっては、プログラムのコードは意味の分からない記号の集まりに見えることもありますが、生成AIはその両方を扱うことができるわけです。
そのため、Claude Codeは必ずしもプログラマーだけのツールではありません。実際、作家やブロガーなど、日常的に文章を書く人にとっても便利な使い道があります。SNSで発信する文章をまとめて作成したり、投稿を自動化するプログラムと組み合わせたりするなど、活用方法はさまざまです。
私は過去に書いたブログ記事をすべてClaude Codeで管理している
ここからは、私自身が実際にどのように使っているのかをご紹介したいと思います。私は現在、こちらのClinic Tech Labのほか、開業医向けの開業支援サイトや、医師の転職を支援する「医師転職トータルサポート」など、複数のサイトで記事を書いています。これらのサイトに掲載している過去の記事をすべて取り込み、フォルダごとに整理して保存しています。つまり、私がこれまでブログに書き溜めてきた文章が、一つのプロジェクトの中に蓄積されている状態です。
このフォルダをClaude Codeに読み込ませることで、過去の記事を参照しながら、新しい記事の編集や管理を進められるようにしています。例えば、新しく書いた記事をこれまでの文体に合わせて調整したり、過去の記事との関連性を調べたり、関連記事へのリンクを提案してもらったりすることができます。さらに、カテゴリーの整理やタグ付けなども行っています。
特にタグ付けは、人間が手作業で行うと意外に大変な作業です。記事の内容を読み返し、どのようなタグが適切かを考え、過去の記事との整合性も確認しなければなりません。記事数が増えれば増えるほど、この作業の負担は大きくなります。ところがClaude Codeであれば、蓄積された記事の内容を参考にしながら、こうした作業をまとめて進めてもらうことができます。もちろん、最終的に提案された内容が適切かどうかは自分で確認する必要がありますが、こうした大量の文章を横断して整理する作業は、生成AIがとても得意とする分野の一つではないかと感じています。
過去のブログ記事をまとめてKindle本にする
最近、Claude Codeを文章編集に活用して特に便利だと感じたのが、ブログ記事を再編集してKindle本を制作した経験です。私は以前から、自分のブログ記事をまとめてKindle本として出版することを行っていました。ただ、これまでの方法は、基本的に自分で記事を選定し、それぞれの記事を並べ替えたり、内容を調整したりするというものでした。生成AIにも一部を手伝ってもらっていましたが、手作業で行う部分がかなり多かったのです。
ところが、直近で出版した『なぜ、あの先生は転職で後悔しないのか』と『なぜ、あのクリニックは潰れないのか』の2冊については、これまでとは少し異なる方法を取りました。過去のブログ記事をすべてClaude Codeに読み込ませ、どの記事を採用するか、どのような順番で配置するかといった編集作業を、かなりの部分まで生成AIに任せてみたのです。
私が最初に伝えるのは、本全体の方向性や、どのような内容にしたいのかという大まかな方針です。それに沿ってClaude Codeに記事を選定・配置してもらい、本の叩き台を作成してもらいます。当然ながら、出来上がった文章をそのまま出版できるわけではありません。実際に自分で読み直すと、意図と異なる部分や、説明が不足している部分、反対に内容が多すぎる部分などが出てきます。そうした箇所を一つ一つ確認し、必要に応じて加筆したり、削除したりしながら調整していきました。
この作業を経験して感じたのは、Claude Codeが担っている役割は、ある意味で本を作る編集者の仕事に近いのではないかということです。本の作り方にはさまざまな方法があると思いますが、例えば著名人が出版する本の中には、本人が一からすべての文章を書くのではなく、編集者やライターとの対談を通して制作されるものもあります。何時間も話を聞き、その人の考えや意図を汲み取り、適切な質問を加えながら話を引き出し、全体を一つの方向性にまとめていくという方法です。堀江貴文さんの書籍についても、以前、そのような制作方法が紹介されているのを見聞きしたことがあります。
もちろん、現時点のClaude Codeが人間の編集者と同じ仕事をすべてできるわけではありません。しかし、自分の書き溜めた文章を読み込み、内容を整理し、構成を考え、一冊の本としてまとめてくれるという点では、簡易的な編集者が隣にいてくれるような感覚に近いものがあります。生成AIの性能が今後さらに向上すれば、こうした作業の質も一層高まっていくのではないかと思います。最近は、生成AIによって仕事が代替されるという話題をよく耳にします。従来、高度な知識や経験が必要だった知的労働、とりわけホワイトカラーの仕事の一部が生成AIによって代替される可能性が指摘されていますが、実際にこうした編集作業を任せてみると、その変化を身近なところでも感じるようになりました。
数十分で一冊の本の叩き台ができてしまう
今回、特に驚いたのは作業にかかる時間です。私は普段からブログ記事を書いていますので、それらを自分で編集し直して一冊の本にまとめること自体は、不可能ではないと思います。しかし、実際にやろうとすると膨大な時間がかかります。そもそも2〜3年前に書いた記事など、自分でも何を書いたのかほとんど覚えていません。久しぶりに読み返すと懐かしい気持ちになることもありますし、その間に世の中の状況が変わり、当時の記事の内容を修正しなければならないこともあります。そうした過去の記事をすべて読み返し、必要な部分を選定し、構成を考えて再編集するとなると、かなりの労力が必要です。私自身がすべて手作業で行っていたら、途中で時間的に挫折してしまい、もっと簡単に要約した内容で済ませていたかもしれません。
ところがClaude Codeを使うと、最初の叩き台は30分程度で作れてしまいました。もちろん、本の方向性を伝えたり、内容をすり合わせたりする時間は必要ですが、それでも数十分で本の大まかな形が出来上がるというのは、かなり驚くべきことだと思います。実際に内容を読んでみると、意図からずれている箇所や、文章が省略されすぎて前後関係が分からなくなっている箇所などもありました。そこは「この部分をもう少し詳しくしてほしい」「ここは内容が重複しているので削ってほしい」といった指示を出しながら調整していきます。それでも、本全体の大まかな構成は1日程度で形になり、あとは細かな部分を確認していくという流れでした。自分一人では時間的になかなか取り組めなかった作業が、生成AIを活用することで現実的なものになったという点は、とても大きかったと感じています。
表紙の制作にもChatGPTとClaude Codeを組み合わせる
ちなみに、Kindle本の表紙制作についても、以前とは方法が変わりました。以前はCanvaというデザインツールを使い、自分でテンプレートや画像を選びながら表紙を作成していました。Canvaはデザイナーの方などにも広く使われている便利なツールで、現在は生成AIを活用した機能も充実しています。
ただ、最近の私は、表紙の画像制作には主にChatGPTを使っています。まずChatGPTに本の内容やイメージを伝えて、表紙に使えそうな画像をいくつか生成してもらいます。その候補をClaude Codeにも確認してもらい、どの画像が適切かを相談しながら選定していきます。さらに、選んだ画像を必要に応じて切り取ったり、文字を配置・調整したりして、最終的な表紙に仕上げています。
すべてをClaude Codeに任せないのは、生成AIにもそれぞれ得意分野があるためです。画像生成に関しては、この記事を書いている時点では、私の使い方ではChatGPTの方が速く、細かなイメージも伝えやすいと感じています。また、Claude Codeの利用量やトークンの消費も考慮し、画像生成と文章編集を使い分けています。Claude Codeも画像を扱う作業には十分活用できますので、それぞれの得意分野を組み合わせるという考え方です。
こうして完成したのが、先ほどご紹介した2冊のKindle本です。もちろん、元になっているのは私自身がブログに書いてきた文章ですから、プロの作家や編集者が制作した書籍と比較すると、素人らしい部分も残っていると思います。決して完成度の高い商業出版の書籍と同じものができたと考えているわけではありません。それでも、個人が短期間で制作したものとしては、ある程度まとまった内容になったのではないかと感じています。Kindle Unlimitedなどを利用し、必要な情報を得るための一冊として読んでいただくのであれば、それなりに役立つ部分もあるのではないかと思います。興味のある先生がいらっしゃいましたら、ぜひご覧いただければ幸いです。
私が実際にブログ記事を制作している流れ
ここからは、普段のブログ記事をどのような流れで制作しているのか、もう少し具体的にご紹介したいと思います。実は、最初からClaude Codeで文章を書いているわけではありません。現在は、Aqua Voiceという音声入力ソフトとChatGPTを使って最初の文章を作り、その後Claude Codeで仕上げていくという方法を取っています。全体の流れをまとめると、次のようになります。

まず、記事のネタに困ったときには、Claude Codeに相談することがあります。これまでに書いた記事を読み込んでもらい、「まだ取り上げていない話題はないか」「しばらく触れていないテーマはないか」「過去の記事から発展させられそうな話題はないか」といったことを尋ねます。過去の記事がすべて蓄積されていますので、自分では忘れてしまっていたテーマを見つけるきっかけにもなります。
書きたいテーマが決まったら、Aqua Voiceを使って音声入力を始めます。Google ChromeでGoogleドキュメントを開き、思いついたことをとにかく話していくという方法です。この段階では、前後関係や細かな言い回しをあまり気にしません。なるべく一つの段落で一つの話題を扱うようには意識していますが、基本的には伝えたいことを思いつくままに話しています。
最初から文章としてきれいに書こうとすると、どうしても心理的なハードルが高くなります。一方、音声入力の場合は、とりあえず話し始めることができます。話しているうちに気分が乗ってきて、最初は思いつかなかったことまで次々に出てくることもあります。私の場合は、この「まず話し始める」ということが、記事を書くうえでとても重要になっています。
この段階で出来上がるのは、下書きと呼ぶにはまだ不十分な、単なる音声入力の記録です。文章の順番が前後していることもありますし、同じことを何度も繰り返していることもあります。音声入力ならではの誤変換も含まれていますが、ここではあまり気にせず、伝えたい内容を一通り話し終えることを優先しています。
ChatGPTで文章全体を再構成する
ある程度話し終えたところで、今度はその文章をChatGPTに渡します。このとき、単に「文章を校正してください」と依頼するのではなく、どのような文章に仕上げたいのか、あらかじめ一定の条件を伝えるようにしています。最近、私が記事を作成する際に使用している指示文は、概ね次のようなものです。
【ChatGPTへの指示文】
これから開業医向けの記事を送ります。こちらは、開業医のためのIT・開発・業務効率化に特化したサイトです。校正をお願いします。改善点なども少しコメントしてもらえると嬉しいです。
構成・編集
ワンパラグラフ、ワンイシューを意識する。
極力内容を削らず、原文を維持する。
基本的に音声入力の書き起こしであるため、明らかな入力ミスは直す。
お金など、具体的な数字も出す。
文体・読者
医師向けであるため、丁寧な口調にする。
経験談を大事にし、一般的になりすぎないようにする。
固有名詞は、必要があれば残してよい。
「ですよね」のような口頭口調の表現は避ける。
見出しはh2で。
原文を極力削らず、維持して、過度に付け足さないで。
全体を組み直してほしいとき
今回は1段落ずつ調整する形式ではない。音声入力で主張したいことを一気に話したので、全体を整えてほしい。
段落分けや見出しを含めて、構成から組み直す
エッセイ風、1文ごとに改行するようなブログ風の書き方は避け、1段落を一定の長さの塊にして、1段落で1つの意味のある主張を示す。
タイトルもない場合は考えてつけてください。
このように指示したからといって、必ずしもすべての条件が守られるわけではありません。それでも、何も指定せずに校正を依頼する場合と比較すると、文章の仕上がりが安定するように感じています。実際、何も指示しない場合には、そのときによって出力される文章にかなりばらつきがあります。自分の意図に近い形で整えてくれることもあれば、少し違う方向に編集されてしまうこともあります。使用するモデルや、与える指示、会話の文脈などによっても結果が変わるため、最初にある程度の方向性を示しておくことが重要だと考えています。
もちろん、生成AIの性能や出力の傾向は変化しますので、この指示文も固定しているわけではありません。実際に使ってみて、気になる部分があれば少しずつ修正しています。例えば、最近は文章を校正してもらうと、必要以上に改行が多くなり、短い段落が連続することがあります。私は医師向けの記事として、一つの話題をある程度まとまった文章の塊で読んでもらいたいため、そうした形式はあまり好みません。指示文にもその点は書いているのですが、それでも改行が多くなることがありますので、その場合は「もう少し段落を大きな塊にして整えてください」と追加で指示しています。
最近は、おおむね2回程度のやり取りで、自分の意図に近い文章になることが多いように感じています。その後、実際に読み返し、明らかに自分の言いたいことと異なる部分や、音声入力の誤変換を誤解して編集してしまった部分などを手動で修正します。ただし、この段階ではまだ最終的な完成稿にはしません。ChatGPTで文章全体の構成や言い回しをある程度整え、一つのまとまった文章にするところまでを担当してもらっています。
最後にClaude Codeで過去の記事との整合性を確認する
ここで、ようやくClaude Codeの出番になります。先ほどご紹介した、過去の記事をすべて保存しているプロジェクトを開き、Claude Codeに新しい空のファイルを一つ作ってもらいます。そこにChatGPTで整えた文章を貼り付け、「新しく記事を書いたので、こちらについて相談したい」と伝えます。
するとClaude Codeは、過去の記事を参考にしながら、さらに文章を整えるための作業を進めてくれます。例えば、これまでの私の文体に合わせて表現を修正したり、少し言い過ぎている箇所を調整したり、過去の記事と重複している内容がないかを確認したりします。さらに、記事のカテゴリーやタグを整理し、関連する過去の記事があれば内部リンクの候補を提案してもらいます。
これまではWordPressを利用していたため、こうした編集作業が終わった後、完成した文章を自分でコピー&ペーストして投稿画面に貼り付けていました。しかし、最近はWordPressをやめて独自に構築したサイトへ移行したため、この作業も変わりました。現在は、Claude CodeからSSH接続を利用して、直接サーバーに記事をアップロードできるようにしています。つまり、文章の編集だけでなく、下書きとしてサーバーへ反映するところまでClaude Codeに担当してもらっています。WordPressの管理画面を開いて、手作業で文章を貼り付ける必要がなくなったわけです。
その後、実際のサイト上で下書きを確認します。読者の先生方がご覧になる画面と同じような表示で記事を読み返し、文章の言い回しや改行、見出しの位置などを確認します。そこで気になる部分があれば再度修正し、問題がなければ公開するという流れです。このように、現在の私の記事制作では、キーボードを使って文章を一文字ずつ入力する作業はほとんどありません。自分が伝えたいことを音声入力で話し、ChatGPTで全体を整え、Claude Codeで過去の記事との関連性や文体を確認し、最後に自分の目で細かな調整を行うという方法になっています。
記事を書くハードルが大きく下がった
この方法を取り入れてから、記事を書くために必要な時間もかなり短くなりました。もちろん、生成AIが処理するための時間や、出来上がった文章を自分で読み直す時間は必要です。それでも、一般的なテキスト中心の記事であれば、早いときには30分以内、少し時間がかかる場合でも1時間程度で仕上げられることが多くなっています。以前は、記事の更新を頑張っていた時期もあれば、なかなか更新できなくなっていた時期もありました。しかし、現在の制作方法がある程度確立されてからは、何か一つ書きたいテーマが見つかれば、すぐに記事にしてみようという気持ちになるようになりました。
何より大きいのは、自分が最初に行う作業が、基本的には「話すだけ」になったことです。自分が考えていることや、実際に経験したこと、読者に伝えたいことを音声入力で話していけば、その後の文章整理を生成AIが手伝ってくれます。文章を最初からきれいに書かなければならないという負担がなくなったことで、記事を書く心理的なハードルがかなり下がったように感じています。
ただし、すべての記事をこの方法だけで制作できるわけではありません。例えば、複雑なプログラムの解説記事や、図表や写真を多く使用する記事、厚生労働省の一次資料を詳しく引用するような記事では、音声入力だけでは対応しきれない部分もあります。そうした場合は、自分で文章を入力したり、図表の説明を細かく調整したり、資料を確認しながら構成を変更したりする必要があります。それでも、文章が中心となる記事であれば、現在の方法でかなり効率的に制作し、公開まで進められるようになったと感じています。
Claude Codeをマニュアルガイドとして活用する
Claude Codeのもう一つの便利な使い方として、マニュアルを読み込ませ、それについて質問するという方法があります。例えば、新しく導入した電子カルテのマニュアルをすべて一つのフォルダに保存し、そのフォルダをClaude Codeに読み込ませます。そのうえで、実際に操作していて分からないことがあれば質問するという方法です。マニュアルの内容を参照しながら、必要な操作方法や設定手順を具体的に教えてくれるため、とても便利です。これは応用範囲が広く、さまざまな場面で活用できる方法だと思います。この使い方については、別の記事で改めて詳しくご紹介する予定ですので、ここでは私自身の使い方を中心に簡単に触れておきます。
私自身がよく行っているのは、e-Tax、eLTAXなどのマニュアルをまとめて読み込ませ、実際の操作を進めながら質問するという使い方です。また、オンライン資格確認システムのセットアップや、オンライン請求システムの再セットアップなどでも、この方法を利用しています。あらかじめ関連するマニュアルを一通り保存しておき、Claude Codeに参照してもらいながら作業を進めることで、必要な手順をその都度確認できます。途中で分からないことが出てきても、すぐに質問して解決方法を探せるため、作業がかなり進めやすくなりました。もちろん、生成AIが示した手順が必ず正しいとは限りませんので、重要な設定については元のマニュアルと照らし合わせながら確認しています。
これは、以前ご紹介した総合診療専門医試験の勉強方法を、実務に応用したものと考えていただいてもよいかもしれません。あのときは、学習内容をノートとしてまとめ、そこから問題を作成してもらうという使い方でしたが、今回はマニュアルを資料として読み込ませ、実際の作業に必要な情報を引き出してもらうという方法です。基本的な考え方は共通しており、大量の資料を生成AIに参照させ、必要な情報を必要なときに取り出すということになります。私自身、この使い方は頻繁に利用していますし、実際にかなりの時間を節約できていると感じています。
Claude Codeは文章を書く人にとっても便利なツール
今回は、Claude Codeをプログラミング以外の用途、特に文章の編集や管理に活用する方法について、私自身の経験をご紹介しました。Claude Codeは、プログラムのコードを書くことにとても優れたツールですが、それだけに利用範囲を限定するのは少しもったいないように感じています。大量の文章を読み込み、その内容を整理し、新しい文章を作成したり、既存の文章を編集したりするという作業にも十分活用できます。
特に、私のように長年ブログを書き続けている場合には、過去に蓄積してきた文章そのものが、一つの大きな資産になります。以前は自分でも読み返すことが難しかった大量の記事を、Claude Codeに参照させることで、新しい記事の執筆や関連記事の整理、さらにはKindle本の制作など、これまでとは異なる形で再利用できるようになりました。
もちろん、先生方の中で、日常的にブログを書いたり、書籍を出版したりする方はそれほど多くないかもしれません。しかし、クリニックで使用する説明文書や患者さん向けの案内、業務マニュアルなど、文章を作成・管理する場面は少なくないと思います。こうした文書を整理し、必要に応じて更新していく用途でも、Claude Codeの仕組みは活用できるのではないでしょうか。プログラミングをしないからClaude Codeは関係ない、と考えるのではなく、大量の文章やファイルをまとめて管理し、必要な作業を進めてもらうためのツールとして捉えてみると、また違った使い道が見えてくるのではないかと思います。