当院が月額7,600円を払ってでも使い続ける3つのITサービス|ChatGPT・Claude Code・Aqua Voice

PUBLISHED AI #Claude Code #ChatGPT #コスト削減 #音声入力

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固定費を削ってきた開業医が、ChatGPT・Claude Code・Aqua Voiceに月額約7,600円を払い続ける理由を、契約プランと料金、App Storeとの価格差、外注と比べた費用対効果から紹介します。

今回は、当院で現在利用している有料のITサービスについて、実際の契約内容や使い方をご紹介します。生成AIを中心としたサービスになるのですが、私自身、日常の診療からクリニックの業務改善、プログラミング、ブログの執筆まで、さまざまな場面で活用しています。生成AIには無料で利用できるサービスも数多くありますが、本格的に使おうとすると、やはり有料プランの方が使いやすいです。ただし、企業向けの高額なプランを契約しているわけではありません。私の場合、基本的には個人向けの比較的安価なプランで十分に活用できています。今回は、具体的にどのサービスにいくら支払っているのか、また、その費用に見合う価値があるのかについて、実体験をもとにご紹介します。

現在課金しているのは3つのサービス

現在、私が有料で利用している主なサービスは、ChatGPT、Claude、Aqua Voiceの3つです。ChatGPTとClaudeについては生成AIのサービスで、Aqua Voiceは音声入力のためのソフトウェアになります。契約しているプランと月額料金は、おおむね以下のとおりです。

サービス契約プラン月額料金
ChatGPTPlus3,000円
Claude(Claude Code)Pro3,000円
Aqua VoicePro約1,600円
合計約7,600円

※2026年10月時点の料金です。Aqua Voiceは米ドル建てで契約しているため、為替レートによって実際の請求額は変動します。

生成AIの2つを合わせて月額6,000円、Aqua Voiceが約1,600円ですので、合計すると月額約7,600円になります。年間では91,200円となり、おおむね9万円程度の支出です。小規模なクリニックにとって、決して無視できる金額ではありません。

ここで少し注意したいのが、生成AIサービスの契約方法による料金の違いです。以前は米ドル建てで契約するサービスが多かったのですが、最近では日本円建てで契約できるものも増えてきました。ChatGPT Plusは日本円建てで月額3,000円のプランが用意されていますし、Claude Proについても、日本のApp Store経由であれば月額3,000円で契約できます。このClaude Proの契約にはClaude Codeの利用も含まれているため、通常のサブスクリプション利用枠の範囲内であれば、別途Claude Codeの利用料金を支払う必要はありません。

一方、Claude Proの公式Webサイトでは月額20米ドルを基本とした料金が案内されており、地域によっては現地通貨での価格設定も行われています。そのため、日本から契約する場合も、実際の契約画面で表示される通貨や最終的な請求額を確認することが大切です。米ドル建てで契約している場合には、為替レートや消費税の関係で、日本円建てのプランより割高になることがあります。以前から契約している先生の中には、気づかないうちに割高な料金を支払い続けている方もいらっしゃるかもしれませんので、一度現在の契約内容を確認してみることをおすすめします。なお、既存のClaudeの契約で請求通貨を変更する場合には、現在の契約期間終了後に再契約する必要があるため、その点にも注意が必要です。

ただし、必ずしもApp Store経由の方が安いというわけではありません。例えば、私が利用しているAqua Voiceは、公式WebサイトではProプランが月額10米ドルですが、日本のApp Storeでは月額2,000円となっています。私の場合、公式サイトから米ドル建てで契約した方が安いため、そちらを利用しています。為替レートによって多少変わりますが、日本円ではおおむね1,500〜1,600円程度です。一般的に、アプリストアを経由した契約では公式サイトと料金が異なることがあり、むしろ割高になっているケースもあります。反対に、今回のClaudeのようにアプリストアの方が安くなる場合もありますので、サービスごとに比較することが大切です。

このように、同じサービスでも契約する場所によって年間の支払額に差が出ることがあります。特に海外のITサービスでは、為替レートや消費税、月払いと年払いの違いなども関係してきます。新しく契約するときはもちろん、すでに利用しているサービスについても、一度料金を見直してみるとよいのではないでしょうか。

私は以前から、クリニックの固定費をできる限り減らすことに取り組んできました。その中で、これらのサービスは、むしろ近年になって新しく増えた数少ない固定費の一つです。普段からコスト削減にかなり厳しく取り組んでいる私にとって、年間9万円という増額はそれなりに大きなものですが、それでも費用に見合うだけの価値があると考えています。

ChatGPT|日常の診療からプログラミングの相談まで

まず、ChatGPTについてです。私にとってChatGPTは、日常的な相談相手として最も利用頻度が高い生成AIです。医療に関することはもちろん、クリニックの経営、日常生活のちょっとした疑問まで、本当に幅広く利用しています。診療に関しては、例えば患者さんが普段あまり使用しない薬を持参されたときに、その薬の特徴や作用機序について確認したり、問診内容から考えられる鑑別診断を挙げてもらったりしています。また、普段あまり診療する機会のない疾患について、病態や治療を改めて整理してもらうこともあります。最近の治療方針がどうなっているのか、確認したいときにも利用しています。

生成AIの回答が常に正しいわけではありませんし、医学的な判断をそのまま任せられるものでもありません。特に新しい治療法や薬剤の情報については、一次情報やガイドラインまで確認する必要があります。ただ、最初にChatGPTで概要を整理してもらい、そこから必要な情報を調べていくという使い方をすると、効率よく目的の情報にたどり着けることが多いです。なお、診療情報を入力する際には、患者さんを特定できる情報を含めないなど、個人情報の取り扱いにも注意が必要です。

プログラミングについても、ChatGPTはかなり活用しています。実際にプログラムを組み立てる段階ではClaude Codeを利用することが多いのですが、その前段階で、どのような仕組みにするか、どういう設計がよいのかといった方針をChatGPTと相談することがあります。ある程度方向性が固まったところで、Claude Codeに渡すための指示文をChatGPTに作ってもらい、それをもとに実際のプログラムを組み立てていくという使い方です。最初からClaude Codeに指示する場合もありますが、こうして役割を分けることで、考えを整理しながら開発を進められています。

また、仕事とは直接関係のない日常的な相談にも使っています。例えば、今日の夕食を何にしようか、冷蔵庫にある食材で何か作れないかといった、本当に些細なことです。このような気軽な対話については、今のところChatGPTが私には最も使いやすいです。すでにChatGPTを使わない日はほとんどなく、スマートフォンを使うのと同じような感覚で生成AIを利用することが日常になっています。以前であれば、何かわからないことがあったときにはGoogleなどで検索していましたが、現在ではまずChatGPTに質問して概要を把握し、必要に応じて検索や一次情報の確認を行うという流れが増えています。最初から検索した方が早いこともありますが、複数の情報をまとめて整理したいときには、ChatGPTの方が効率的な場面が少なくありません。

費用面についても、私の場合は十分に価値があると考えています。以前は医学情報を調べるために、医学書院の「今日の診療ベーシックWEB」を契約していました。こちらは現在、年間34,320円(税込)のサービスなのですが、私自身はChatGPTを中心に情報を調べる機会が増えたため、以前そのサービスで行っていた調べ物のかなりの部分を代替できるようになりました。「今日の診療」のような医学情報データベースとChatGPTは性質が異なりますので、完全に同じものとして比較できるわけではありませんし、正確な医学情報を確認するうえで、専門的なデータベースの価値がなくなったということでもありません。ただ、私の場合は医学情報の整理だけでなく、プログラミングや経営、日常生活の相談まで幅広く利用していますので、月額3,000円という料金は十分に納得できるものです。(参考記事:『今日の診療』の導入[姉妹サイト・フルスタック開業医])

Claude Code|クリニックの業務改善を支えるメインの開発ツール

次にClaude Codeについてです。こちらは私がプログラミングを行う際に、現在最も中心的に利用しているサービスになります。Claude Codeは、Anthropicが提供する生成AIを利用したコーディングツールで、ClaudeのProプランでも利用できます。私は現在、複数のソフトウェア開発プロジェクトを同時に進めています。クリニックで実際に使用する業務改善ツールもあれば、ブログやWebサービスに関連するプロジェクトもあります。こうしたものを新しく思いつき、実際に形にしていくという作業において、Claude Codeはすでに欠かせない存在になっています。

例えば、当院で利用している日計を集計するソフトウェアなども、Claude Codeを使って開発してきたものです。クリニックを運営していると、既存の電子カルテや業務システムだけでは対応しきれない、ちょっとした不便が出てきます。以前であれば、そのような不便を解消するために専用のソフトウェアを開発することは、費用面でも技術面でもかなり難しいものでした。しかし現在では、Claude Codeを利用することで、自分が必要とする機能を比較的短い期間で形にできるようになりました。

また、Claude Codeは新しいソフトウェアを開発するときだけに使うわけではありません。一度完成したソフトウェアであっても、実際に日々の診療で利用していると、もう少し使いやすくしたい部分や、新しく追加したい機能が出てきます。私の場合は、そのような改善点に気づいた段階で、できるだけ早く修正するようにしています。これは、自分自身でソフトウェアを開発していることの大きなメリットです。外部の業者に修正を依頼する場合には、その都度費用や日程の調整が必要になることがありますが、自分で開発しているソフトウェアであれば、診療中に気づいた改善点を、空いた時間にClaude Codeを使って修正することもできます。実際、当院で利用しているソフトウェアの多くは、こうした小さな改善を何度も繰り返しながら使いやすくしてきました。完成して終わりではなく、実際の業務に合わせて少しずつ改良していくという使い方ができることも、Claude Codeの大きな魅力です。

さらに、Claude Codeはブログの運営にも活用しています。例えば、新しい記事を執筆した後に、過去の記事と文体をそろえたり、適切なタグを付けたり、関連する過去記事を探して内部リンクを提案してもらったりしています。大量の文章や複数のファイルをまとめて読み込み、整理する作業にも利用できるため、記事数が増えてきた現在では非常に重宝しています。記事を新しく書くたびに、過去の記事との関連性を調べたり、サイト全体の構成を見直したりすることもできるため、単純な文章校正以上の役割を担っています。Claude Codeがなければ、今のペースでブログを更新していくことはかなり難しかったはずです。

このClaude Codeについて、費用対効果という観点から考えると、私にとっては月額3,000円という金額が非常に安く感じられます。というのも、仮に同じようなソフトウェアを外部に開発してもらうとすれば、かなりの費用が必要になるからです。生成AIが普及する以前であれば、ソフトウェアの開発を外注すると、内容によっては数百万円単位の費用がかかることも珍しくありませんでした。現在では生成AIによって開発環境も変わりつつありますが、それでも独自の業務システムを開発してもらう場合には、数十万円程度の初期費用と、開発後の保守や機能追加まで依頼するとなれば、継続的な費用も発生します。

例えば、当院で利用している簡易的な病名チェッカーや日計集計ソフトを外注すると考えた場合、開発費用だけでなく、その後の修正や保守の費用も考える必要があります。仮に初期費用が数十万円、継続的な保守費用が月額数万円になったとすれば、かなりの支出です。自分で開発する場合にも時間や知識が必要ですし、動作確認や保守の責任も自分で負うことになりますので、単純に同じものとして比較できるわけではありません。ただ、私の場合はすでに何十個ものソフトウェアや開発プロジェクトを抱えています。これらをすべて外注していたら、相当な費用がかかるはずです。それを自分自身で開発し、必要に応じて改良できていることを考えると、Claude Codeの月額料金は非常に安いです。コストパフォーマンスが高いという言葉だけでは、少し表現しきれないほどの価値があります。

Aqua Voice|タイピングの時間を大幅に減らしてくれる音声入力ソフト

3つ目がAqua Voiceです。こちらは生成AIそのものというよりも、音声認識を利用した入力ソフトウェアになります。私の場合、ブログの原稿作成や生成AIへの指示、日常的な文章入力など、さまざまな場面で利用しています。特に大きいのが、タイピングをする時間がかなり減ったという点です。以前であれば、ブログを書くときも、生成AIに細かな指示を出すときも、キーボードで入力していました。しかし現在では、その大部分を音声入力で行っています。実際、この記事の元原稿についても音声入力で作成していますし、Claude CodeやChatGPTに対して長い指示を出すときも、ほとんど音声で入力するようになりました。

また、日常のカルテ記載においても、入力の補助として音声入力を活用することがあります。ただし、診療情報の取り扱いについては、利用するサービスのデータ処理や保存の仕組みを確認し、個人情報の保護に十分注意する必要があります。

Aqua Voiceが絶対に必要かと言われれば、必ずしもそうではありません。WindowsやMacには標準の音声入力機能がありますし、それらを利用するだけでも十分に便利です。ただ、私の場合は毎日かなりの量の文章を入力しますので、音声認識の精度や使い勝手、入力の速さといった部分が非常に重要になります。実際にAqua Voiceを使ってみると、タイピングと比較して入力の負担が大きく減りました。MacとWindowsの両方に対応しているため、利用するパソコンの環境に合わせて使える点も便利です。月額1,600円程度で入力時間を短縮できるのであれば、私にとっては十分に費用に見合う価値があります。

実は以前、こうした音声入力ソフトウェアを自作できないかと考えて、Claude Codeを使って開発を試みたこともありました。音声認識の仕組み自体は、現在の技術であれば個人でもある程度実装できます。しかし、実際に日常で使えるものに仕上げようとすると、認識精度や動作の安定性、操作性など、さまざまな課題がありました。少なくとも現時点では、自分で作ったものをAqua Voiceと同じ水準で利用するのは難しいと判断し、有料プランを契約しています。一方で、今後さらに私自身のプログラミングの知識や生成AIの活用技術が向上すれば、自分に必要な音声入力ソフトウェアをClaude Codeで開発できる日が来るかもしれません。そうなればAqua Voiceの契約が不要になる可能性もありますし、Claude Codeの費用対効果がさらに高くなることになります。現在の生成AIの進歩を考えると、そのようなことも十分にあり得ると感じています。

なぜChatGPTとClaudeの両方に課金しているのか

ここまでChatGPTとClaude Codeについてご紹介しましたが、生成AIに詳しい先生であれば、どちらか一方だけでよいのではないかと思われるかもしれません。実際、Claudeには通常の対話型のサービスもありますので、Claudeだけで日常的な相談からプログラミングまで行うことも可能です。ただ、私の場合は両方をかなり頻繁に利用していますので、あえて2つに分けて契約しています。その理由の一つが、Claude Codeの利用制限です。ClaudeのProプランには一定の使用量の上限があり、複数のプロジェクトで頻繁にコードを書いていると、その上限に達してしまうことがあります。プログラミングに利用できる枠をできるだけ確保しておきたいので、日常的な相談までClaudeで行うのは、少しもったいないと感じます。

そのため、私の場合はプログラミングの実装や複数ファイルを扱う作業についてはClaude Codeを中心に利用し、それ以外の日常的な対話や情報整理についてはChatGPTを利用することが多くなっています。また、単純な対話のしやすさや回答の質についても、私の使い方ではChatGPTの方が好みに合っている部分があります。ChatGPTについては、私が通常の対話型の使い方をしている限り、かなり頻繁に利用していても、今のところ使用量の上限をそれほど意識せずに済んでいます。利用するモデルや機能によって制限は異なりますし、今後も同じ状況が続くとは限りません。ただ、現時点ではこのような使い分けによって、双方のサービスを効率よく利用できています。

もう一つ、私の場合はChatGPTで開発の方針を整理し、Claude Codeで実装するという流れが定着していることも大きな理由です。いきなりプログラムを書き始めるのではなく、まずChatGPTと相談しながら設計を考え、その内容をClaude Codeに渡して形にしていくという使い方です。必ずしも毎回この流れにしているわけではありませんが、2つのサービスを組み合わせることで、それぞれの得意な部分を活用できています。ChatGPTとClaude以外にも、Geminiをはじめとするさまざまな生成AIがあります。しかし、すべてのサービスに課金していては、それだけでかなりの固定費になってしまいます。私自身は、現時点ではChatGPT PlusとClaude Proの組み合わせが、使いやすさと費用対効果のバランスという点で、最も自分に合っていると考えています。

月額7,600円は高いのか、それとも安いのか

改めて費用について考えてみると、月額7,600円、年間で約9万円という金額は、決して小さなものではありません。特に私のような小規模なクリニックでは、固定費をできるだけ抑えることが経営上重要になります。これまでさまざまな経費を削減してきた私にとっても、新たに年間9万円の固定費を増やすというのは、本来であれば慎重に考えるべきことです。しかし、これらのサービスについては、支払っている金額以上の価値を得られています。ChatGPTによって日常的な情報収集や調べ物の時間を短縮できていますし、Claude Codeによって外注すれば高額になる可能性のあるソフトウェアを自分で開発できています。さらに、Aqua Voiceによって文章入力や生成AIへの指示にかかる時間も大幅に減っています。

特に重要なのは、単純に節約できた金額だけではないという点です。自分自身の労力や時間を減らせること、そして以前であれば費用や技術の問題で実現できなかったことが、自分でできるようになったという価値があります。例えば、診療中に不便だと思った業務を改善するために、新しいソフトウェアを作るということは、以前であれば簡単ではありませんでした。しかし現在では、Claude Codeを利用することで、そのような改善を自分自身で進められるようになっています。こうしたことを考えると、私の場合は支払っている費用よりも、削減できている費用や時間の方がはるかに大きいです。日々の診療を効率化しながら、ブログの更新や新しいソフトウェアの開発まで進められていることを考えれば、年間9万円という金額は十分に納得できるものです。

これから導入するなら、まずはChatGPTがおすすめ

では、これから生成AIを利用してみようと考えている先生に、どのサービスをおすすめするかという点です。私としては、まずChatGPTから始めてみるのがよいと思います。ChatGPTは日常的な対話から情報収集、文章の整理まで幅広く対応できますし、プログラミングの知識がなくても利用できます。無料版もありますので、最初は無料版で使い方に慣れ、利用頻度が増えてきたところで有料プランを検討するという流れでも十分です。

その上で、クリニックの業務改善のために簡単なソフトウェアを作ってみたい、あるいはWebサイトや業務システムを自分で開発してみたいという先生には、Claude Codeをおすすめします。私自身、Claude Codeを使い始めてから、自分で開発できるものの範囲が大きく広がりました。ある程度プログラミングに興味があり、継続的にソフトウェアを改良していきたい先生であれば、非常に価値のあるサービスになるはずです。ただし、実際の診療業務に利用するソフトウェアについては、動作確認や安全性の検証を十分に行うことが前提です。

一方、Aqua Voiceについては、必ずしも最初から有料プランを契約する必要はありません。WindowsやMacにも音声入力機能が標準で搭載されていますので、まずはそちらを試してみることをおすすめします。その上で、音声入力を日常的に利用するようになり、認識精度や操作性に不満を感じるようであれば、Aqua Voiceなどの専用ソフトウェアを検討するという順番でもよいでしょう。むしろ、音声入力を本格的に利用するのであれば、マイクについても少し考えてみるとよいと思います。パソコンに内蔵されているマイクでも利用できますが、ある程度品質のよい外付けマイクを使うことで、音声を安定して拾いやすくなる場合があります。1万円程度のものでも十分ですし、長く利用するのであれば2万円程度のマイクを検討してもよいと思います。参考までに、私はLogicool G Blue Yeti ゲーミングマイクをサンワダイレクト製のマイクアームに取り付けて使っています。(参考記事:開業医のための音声入力活用術[姉妹サイト・フルスタック開業医])

まとめ|コストを削減するために、あえて増やしている固定費

今回は、当院で現在課金している3つのITサービスについてご紹介しました。ChatGPT Plus、Claude Pro、Aqua Voice Proの3つで、合計すると月額約7,600円、年間約9万円の支出になります。普段からクリニックの経費削減に取り組んでいる私ですが、この3つについては、現時点では契約を終了することをあまり考えていません。それほど日常の診療や業務改善、ソフトウェア開発、文章作成に深く組み込まれた存在になっています。先生方の診療スタイルやITへの関心によって、必要なサービスは異なると思います。すべての先生が3つとも契約する必要はありませんし、利用頻度が少ないのであれば無料版でも十分かもしれません。ただ、私のように日常のさまざまな業務を自分で効率化し、ソフトウェアの開発まで行っている場合には、非常に費用対効果の高いサービスです。

固定費を削減するというと、どうしても新しい支出を増やさないことに意識が向きがちです。しかし、少額の費用をかけることで、それ以上の費用や時間を削減できるのであれば、むしろ積極的に導入する価値があります。私にとって、今回ご紹介した3つのサービスは、まさにそのような存在になっています。

About the author この記事を書いた人:内科診療所の院長

IT企業でもコンサル会社でもなく、診療をしている開業医が、コードの作成から運用まで一人で行っています。取り上げるのは、実際に試して運用しているものだけです。

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